映画好きの方々にとっては、とても残念としか言いようのないニュースが入ってきました。
世界的な映画音楽の作曲家だったエンニオ・モリコーネさんが、亡くなったのです。
ふだんから洋画をよく観ている方であれば、ほぼ聴かなかったことはないといっていいのが、エンニオ・モリコーネさんの生み出してきた珠玉のメロディーでした。
それだけに、このたびの訃報は誠に惜しい限りでしょう。
そこでさっそく、エンニオ・モリコーネさんのこれまでの生涯を振り返っていきたいと思います。
エンニオ・モリコーネさんはどのような経歴の持ち主だったのでしょうか。
また、エンニオ・モリコーネさんが手がけてきた映画音楽の代表作と人気作、そしてこれらを無料で聴く方法も調べてみました。
1.エンニオモリコーネの経歴
エンニオ・モリコーネさんは、1928年11月10日、イタリアの出身。
イタリアのローマのサンタ・チェチーリア音楽院に入学したエンニオ・モリコーネさんは、ゴッフレド・ペトラッシさんに師事して、音楽を学習していきました。
その後、作曲家となって、テレビ番組やラジオ番組の音楽をてがけたことによって、活躍していくことに。
そんなエンニオ・モリコーネさんにとって、作曲家キャリアにおける大きな転機となったのが、映画音楽への参入だったのです。
映画音楽を手がけていくようになって以降、エンニオ・モリコーネさんは、音楽の作曲はおろか、編曲、さらには指揮まで担当するようになって、有名な存在となっていきました。
本格的に映画音楽の作曲家として活動をスタートさせたのは、1961年に公開された映画『ファシスト』です。
それからというもの、エンニオ・モリコーネさんは、マカロニウエスタンの巨匠として知られるセルジオ・レオーネ監督の作品において常連作曲家となって、活躍。
すっかり、一時代を築くこととなったのでした。
やがて、後述しますが、エンニオ・モリコーネさんは、さまざまな映画で名曲を生み出し、ヒットメーカーに。
このように、映画の世界で活躍してきたエンニオ・モリコーネさんでしたが、日本においても、NHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』、『NHK特集ルーブル美術館』の音楽を手掛けるなど、足跡を残しています。
これまでの受賞歴は、イタリア共和国功労勲章、日本の旭日小綬章、ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞、アカデミー賞、グラミー賞、英国アカデミー賞など、そうそうたるものとなっていました。
しかし、そんなエンニオ・モリコーネさんは、2020年7月6日、世界中から惜しまれつつも、91年に及ぶ生涯に幕を下ろしたのです。
エンニオ・モリコーネさんは、亡くなる少し前の2020年6月に、大腿骨を骨折してしまって、このことと合併症が死因になってしまったとのこと。
長寿で大活躍してきたとはいえ、それでもなお、本当に悔やまれますよね。
2.エンニオモリコーネの映画音楽の代表作
それでは、エンニオ・モリコーネさんが音楽を手がけてきた、おもだった映画を確認していきましょう。
1960年代は、『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』など。
1970年代は、『死刑台のメロディ』、『アラビアンナイト』、『エクソシスト2』など。
1980年代は、『遊星からの物体X』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『ニュー・シネマ・パラダイス』など。
1990年代は、『ハムレット』、『めぐり逢い』、『海の上のピアニスト』、『オペラ座の怪人』など。
2000年代は、『ヘイトフル・エイト』など。
そして2010年代は、『ある天文学者の恋文』などとなっていました。
西部劇から、SF、ホラー、史劇、ヒューマンドラマと、まさに、あらゆるジャンルを抑えていますから、思わず舌を巻いてしまいました。
それにしましても、どの作品も、おそらく誰であっても聞いたことがあるような作品ばかりでしょうから、みんなおなじ人物が音楽を作曲していたなんて、驚愕せざるを得ません。
これらを見ても、あらためてエンニオ・モリコーネさんの偉大さを痛感させられますよね。
3.エンニオモリコーネの映画音楽の人気作
こういったエンニオ・モリコーネさんが音楽を手がけた映画のなかでも、とりわけ人気作といえば、やはりこれを置いてほかに考えられません。
そう、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』ですね。
映画自体も映画史に残る名画ですが、そういった評価もやはり音楽を欠かしては成り立たなかったに違いありません。
なお、同作では、エンニオ・モリコーネさんは、英国アカデミー賞を受賞しています。
4.エンニオモリコーネの映画音楽の代表作と人気作を無料で聴く方法
さて、こんなエンニオ・モリコーネさんの名作映画の音楽を無料で聴くことはできるのでしょうか?
実は、エンニオ・モリコーネさんは、YouTubeにチャンネルがある他、ストリーミングサービス「 Spotify(スポティファイ)」の無料プランで多くの曲が聞けます。
その他、無料ではないものの、各主要なサブスクリプションのストリーミングサービスの多くで視聴可能となっていました。
今後もエンニオ・モリコーネさんの音楽は聴くことが可能です。
名曲の数々を視聴して、その死を偲びたいですね。
エンニオ・モリコーネさんの訃報は、映画業界にとっても、映画ファンにとっても、実に無念です。
とはいえ、もちろん、彼が残していった音楽は、永遠に不滅。
これからもしっかり語り継いでいきたいものですね。
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