2020年8月19日、19:50~19:55、NHKEテレで、『びじゅチューン!』がオンエアされることになっています。
江戸時代の画家である円山応挙の「幽霊図」が取り上げられることになっていました。
有名な画家だけに、円山応挙の名前を聞いたことがあるという方は、けっこういらっしゃることでしょう。
そこで、円山応挙とは、どのような画家だったのか、その経歴を見ていきたいと思います。
はたして、円山応挙の画家としての代表作とは?
この記事では、円山応挙の足のない幽霊図や、その足のない幽霊図のフィギュアがリアルすぎることについても、チェックしていきましょう。
それではさっそく、ご覧ください。
1.円山応挙の経歴
『びじゅチューン!』は、2020年8月19日、19:50~19:55、NHKEテレで放送される予定となっています。
世界中のさまざまな美術品を井上涼さんの音楽とアニメによって紹介していくという、独創的な教養番組として知られている、『びじゅチューン!』。
今回、取り上げられることになっていたのは、江戸時代の画家・円山応挙の「幽霊図」でした。
出演者は、井上涼さんのほか、ジョリー・ラジャーズさんです。
それでは、『びじゅチューン!』で取り上げられる円山応挙とは、どのような画家だったのでしょうか?
円山応挙は、1733年6月12日、現在の京都府に当たる丹波国の出身です。
名は、初めは岩次郎、後に主水と称し、夏雲、雪汀、一嘯、仙嶺、僊斎、星聚館、鴨水漁史、攘雲、洛陽仙人と号しました。
農家に生まれたという円山応挙は、子供のころ、画家の石田幽汀に弟子入りして、本格的に画家をめざしていくこととなります。
円山応挙は、尾張屋中島勘兵衛という玩具商で働いていき、オランダから渡って来た眼鏡絵と出会ったことによって、京都を舞台にした眼鏡絵を多数手がけていきました。
やがて、応挙と称するようになった円山応挙は、三井寺円満院の祐常と知り合って、交流を重ねていくことに。
その後、祐常や三井家が後ろ盾になったことで、円山応挙は活躍の場を広げていくこととなったのでした。
画家としての作風においては、大胆さと写実的な感じが混ざり合ったのが特徴。
技術はすぐれているものの、庶民的なタッチも手伝って、江戸時代には町人たちから人気を博していきます。
そんな円山応挙は生前、呉春、長沢蘆雪、森徹山、源琦といった弟子たちを育成していき、こうした系譜は、円山四条派と称されることになりました。
なお、円山応挙の弟子たちのなかでも、とくに優秀だった10人の、駒井源琦、長沢蘆雪、山跡鶴嶺、森徹山、吉村孝敬、山口素絢、奥文鳴、月僊、西村楠亭、渡辺南岳は、応門十哲と称されています。
そして円山応挙は、1795年8月31日、62歳で亡くなりました。
それでは、円山応挙の画家としての代表作にはどんなものがあったのかを、続けて見ていきましょう。
2.円山応挙の代表作
円山応挙の代表的な絵画へ移りたいと思います。
京都を舞台にした眼鏡絵には、「四条河原遊涼図」、「石山寺図」、「賀茂競馬図」、「円山座敷図」、「三十三間堂図」といった作品がありました。
ほか、懇意にしていた三井寺円満院に伝わったものとして「七難七福図」、「孔雀牡丹図」など。
三井記念美術館に伝わったものとしては、「雪松図屏風」といった作品がありました。
さらに、おもだったものでは、相国寺承天閣美術館の「七難七福図巻」、「孔雀牡丹図」、相国寺の「大瀑布図」、円光院の「雨竹風竹図屏風」、草堂寺の「草堂寺本堂障壁画」、無量寺の「無量寺本堂障壁画」、大乗寺の「大乗寺障壁画」といった作品も。
とくに、三井記念美術館の「雪松図屏風」は、国宝となっています。
3.円山応挙の足のない幽霊図
『びじゅチューン!』で取り上げられる、円山応挙の「幽霊図」。
別名は「反魂香図」ともいいます。
さて、実は、今日、世間一般に流布されている「足の無い幽霊」を初めて描いたというのが、この作品だったのでした。
これはとくに、円山応挙が後世に多大な影響を与えた例の1つであるといえるでしょう。
黒い長髪、白い服、足がないという、まさにあの幽霊のイメージそのものという作品です。
『びじゅチューン!』でくわしく触れられていくのが、楽しみなようで、怖いようで、正直いって、そうとう複雑な想いがしますね。
4.円山応挙の足のない幽霊図のフィギュアがリアルすぎる
この円山応挙の足のない幽霊図は、なんと、フィギュア化されていて、リアルすぎると評判でした。
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『figmaテーブル美術館 円山応挙作 幽霊図 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア』という商品で、価格は7500円。
さまざまなポーズを取らせられる仕様になっていて、各所にクリアパーツが使われているほか、2種類の頭部、手首パーツ、絵画の背景パネル、専用額縁パーツといったものも付いています。
関心がある方はぜひ、購入されてみてはいかがでしょうか。
円山応挙が足のない幽霊の先駆者だったとはおどろきでした。
江戸時代の画家への意識も変わるのではないでしょうか。
2020年8月19日は、『びじゅチューン!』で、円山応挙を学びましょう。
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