坂上忍さんはここ数年で芸能界の表舞台に出てくるようになりましたね。
もっと正確に言えば、芸能界にいた物の陽の目を見る事があまりない方でした。
しかし、最近ではバラエティー番組やニュースバラエティのMCを務める等特に活躍が目立つようになってきたわけですが、坂上忍さんが急に存在感を放つ様になったのはなぜでしょうか。
今回は坂上忍さんが発する存在感についてお話していきます。
1.坂上忍さんは元々天才子役
若い世代であまり知っている人は少ないと思いますが、坂上忍さんは元々天才子役として有名な方でした。
年代にして1970~80年代なので、お騒がせ芸能人の筆頭格でもある杉田かおるさんと同世代の芸能人であり、同じく天才子役でもあります。
特に子役時代の代表作でもある「傷だらけの天使」の第一話では萩原健一さんと共演した事を覚えておらず、15年後に映画「極道の妻たち 三代目姐」で再開した際には「覚えていませんが出ていたとは言われています」という堂々とした発言をするなど、既に現在見られる様な堂々とした態度の片鱗が見えますね。
2.バイキングが番組改編で時間延長
そんな坂上忍さんですが、MCを務めるバイキングが番組の改変に伴って時間が1時間延長となりました。
バイキングは生ホンネトークバラエティとして様々な話題を生放送で議論する番組ですが、インターネット上では坂上忍さんの発言や態度から非常にウケが悪く、坂上忍さんが7日間の夏休みを取るだけで喜びの声が溢れる状況でした。
それにも関わらずバイキングが放送時間が1時間延長された事でフジテレビのお昼の時間帯の顔という立場をほぼ確立した様なものですね。
坂上忍はアンチが多いにも関わらずフジテレビのお昼の顔、放送時間が午前からなので朝の顔とも言えますが、こういった立場を確立したのは高い視聴率があります。
2020年6月には放送開始以降最高となる週間平均視聴率で民放1位になる等、バイキングの躍進が止まらないと言った理由が一番と言えます。
非常に分かりやすく言えば数字が全ての世界ですからね。
つまり、インターネット上で叩かれている事実とは裏腹に坂上忍の影響力は高いという事です。
3.坂上忍の存在感は何に対しても遠慮しない毒舌キャラ?
坂上忍さんは歯に衣着せぬ物言いと常にイライラしている様に見える態度から好感度はあまり高くないみたいですが、以心伝心を良しとして皆まで言うなを体現する傾向にある日本人としては何の遠慮もせずに言いたい事を言う坂上忍さんは非常に物珍しく、好感を感じる人も多いという事なのでしょう。
坂上忍さんが再ブレークを果たしたのは2014年ですが、この年は丁度元猿岩石の有吉弘行さんが再ブレークを果たした時期でもあります。
ブレーク自体は有吉弘行さんが先ですが、有吉弘行さんのブレークのきっかけは毒舌キャラであり、坂上忍さんの独特な威圧感と毒舌が有吉弘行さんとは別の形の毒舌キャラとしてウケたのがきっかけと言われています。
坂上忍が独特の存在感を発揮している根底には「仕事はケンカをしにいく場所」と言った意識がある事を坂上忍さんの自著「偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方」で語っています。
簡単に言えば、いい物を作る為に本気で意見をぶつけ合うという意識と、保身をしていると自分のポジションは手に入らないという考えを明らかにしています。
その代わり「台本は完璧に覚える」「遅刻をしない」と言ったタレントとしての、ややもすると社会人としての当然の事はきちんと努めると言ったルールを課す等、ただ態度が悪いというにはほど遠いストイックな一面も明らかにしています。
こう見ていると坂上忍さんはただ口や態度が悪くて相手を威圧しているのではなく、自分の仕事にプライドを持って偽悪的な立場に置いているというイメージが強くなりますね。
4.坂上忍の存在感は慣れを嫌って新鮮さを生み出す
近年ではインターネットの発達やSNSの台頭で個人の意見や発言が、それこそ便所の落書きとも取れる物まで誰でも簡単に発信出来るようになっています。
ほんの少しの発言でクレームや誹謗中傷による炎上が当たり前になっている現在では、言いたい事を言いたいように言う、自分の意思を表現する事に対して非常に圧力が高く、萎縮する傾向が存在します。
これはややもすると無難な事しかやらず、新鮮さの無いテレビ番組ばかりが出来上がるという状況に繋がり実際にそうなりかけています。
坂上忍さんの誰の目も気にせず、それが正しいのか間違いなのかはさておき言いたい事は言う、外の意見は気にせず自分を貫くという姿勢が独特の存在感を出してそれがバイキングの高視聴率、フジテレビの顔としての躍進に繋がっているのでしょう。
実際坂上忍さんは好き好んで好感度を上げる様な発言や態度、意見はしていません。
むしろ態度は悪いですよね。
これが芸能人の誰もが出来る事ではないから芸能人、タレント、MCとして坂上忍という存在の独特の存在感を創り上げているというわけですね。
一方でテレビで見られるいつもイライラしていて口が悪いイメージが先行する坂上忍さんですが、珍しく素の顔を見せた珍しい例も存在します。
Amazon primeビデオで配信されている「坂上忍流ディープな夜遊び」という番組内で、同行したタレントと遊びまわるという内容です。
番組の中ではいたずらな面白親父な一面、話し上手でニコニコ笑うテレビとは違った一面が見られますが、テレビで見る坂上忍さんとのギャップが大きくて面白いですね。
今回はMCを務めるバイキングの視聴率が絶好調の坂上忍さんが出す独特の存在感について解説してきました。
坂上忍さんは非常に偽悪的な人である一方では直球すぎて顰蹙を買う事もある人です。
例えば笑っていいともに出演した際には「仕事とブスが嫌い」と発言して話題になった事もありますが、そこで「仕事をいただけるのはありがたい」や「女性は中身ですよ」と言わないのが坂上忍としての良さなのでしょうね。
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