今回は、作曲家の古関裕而さんについて、特集していきたいと思います。
実は、古関裕而さんとは、2020年4月からスタートしたNHK連続テレビ小説『エール』の主人公・古山裕一のモデルだったという、大変ホットな経歴の持ち主の人物だったのでした。
そこで、古関裕而さんとは、どういったプロフィールの作曲家だったのかを、これから見ていきましょう。
嫁の古関金子さんとの馴れ初め、NHK連続テレビ小説『エール』の主人公・古山裕一のモデルになった経緯、そして、手掛けてきた有名すぎる作品についてもお届けしていきますので、いっしょにご覧ください。
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1.古関裕而の作曲家経歴
古関裕而さんは、1909年8月11日、福島県の出身です。
父親が音楽愛好家であったことから、影響を受けて、自身も音楽に傾倒していくようになりました。
まだ子供だったころから、友人たちが作曲を依頼してきていたといいますから、その早熟ぶりがうかがえます。
そんな古関裕而さんは、学業を終えてからは、銀行員として働きますが、チェスター楽譜出版社の作曲コンクールに入選したことで、音楽の世界で有名な存在に。
以後、山田耕筰から推されたことで、東京において、人気作曲家として活躍していきます。
古関裕而さんのおもだった作品については、あらためて後述していきますが、どれもこれも、子供から大人まで、誰でも知っているような曲が多く、応援歌など、威勢のいい作風でよく知られました。
生涯で手掛けた曲は、仰天させられることに、実に、5000曲ともいわれていて、あのバッハの1000曲を優に超えていますから、ただごとではないでしょう。
そして1989年8月18日、古関裕而さんは、世間、周囲の人々から惜しまれつつ、80年に及ぶ生涯に幕を下ろしました。
なお、古関裕而さんは、亡くなった後、政府から国民栄誉賞を授与するという話があったものの、遺族がこれを辞退したといいます。
古関裕而さんが亡くなってから、早いもので、すでに30年以上が経ちますが、彼が送り出した音楽の数々がこれからも輝きを失うことは、けっしてないでしょう。
2.古関裕而の妻金子(きんこ)との馴れ初め
このような古関裕而さんの嫁がどんな女性だったのかが気になりますが、古関金子さんといって、声楽家だったのでした。
そんな古関裕而さんと古関金子さんとの馴れ初めは、古関裕而さんの音楽でした。
お伝えしましたように、チェスター楽譜出版社の作曲コンクールに入選した、古関裕而さん。
当時、「内山金子」という名前だった古関金子さんは、まだ声楽家になっていなかったのですが、古関裕而さんの入選を知って感激し、彼にファンレターを送ったとのこと。
ここから2人は文通する仲になっていき、1930年に、はれてゴールインしたのでした。
まさか、このような、まさしくドラマじみた馴れ初めだったとは、おどろきますよね。
なお、当時、古関裕而さんはたったの20歳、古関金子さんにいたっては18歳という若さでのことでした。
古関金子さんは、古関裕而さんより早く、1980年に他界してしまいましたが、2人は大変親密な夫婦だったといいます。
3.古関裕而の『エール』の主人公となる経緯
古関裕而さんは、2020年4月現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』の主人公・古山裕一のモデルです。
一方、古関金子さんは、ヒロイン・関内音のモデルとなっています。
古山裕一は窪田正孝さん、関内音は二階堂ふみさんが演じていますが、古関裕而さんが古山裕一のモデルになったのはどうしてだったのでしょう。
残念ながら、2021年に延期されましたが、1964年の東京オリンピックの「オリンピック・マーチ」を作曲したことが大きかったのではないかと思われますね。
また、古関裕而さんは、NHKにおいても、スポーツ中継テーマ曲の「スポーツショー行進曲」をはじめ、多くの楽曲提供を行ってきました。
このことも強く影響していたのではないでしょうか。
4.古関裕而の有名すぎる作品一覧
ここまでご紹介してきただけでも、古関裕而さんの作曲してきた曲は有名すぎるものばかり。
しかし、なにしろ5000曲ときたものですから、有名なものに限っても、作品はこれだけでは終わりません。
大学の応援歌が、慶應義塾大学の「我ぞ覇者」、早稲田大学の「紺碧の空」など。
プロ野球の球団歌が、阪神タイガースの「六甲おろし」、読売ジャイアンツの「巨人軍の歌」、中日ドラゴンズの「ドラゴンズの歌」など。
ほか、全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」も手掛けました。
まさに、国民的作曲家ですし、NHK連続テレビ小説の主人公のモデルに選ばれるのも当然ですよね。
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古関裕而さんは、想像以上に偉大すぎる作曲家だったというわけでした。
それだけに古関金子さんとのドラマティックな馴れ初めは見どころですよね。
NHK連続テレビ小説『エール』を視聴して、さらにその生涯に親しんでみましょう。
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